一体感と軽やかさを追求した工場建築：Bzj

環境に配慮したダブルファサードとプレファブ構造が特徴

このプロジェクトのインスピレーションは、建物全体を一つの均一なオブジェクトとして捉えることから生まれた。工場の各セクション（生産工場、オフィス、ショールーム）と外観の一体感を出すため、重厚なコンクリートに対する視覚的なコントラストを生むために、穴あきのファサードから光が差し込むように設計した。これにより、建物全体が非常に軽やかに見える。

この工場のユニークな特性は、環境に配慮したダブルファサード。ガラスのカーテンウォールと窓を第一のファサードとし、穴あきのアルミパネルを第二の外部ファサードとして採用。これにより、日中や季節ごとの自然光と気候変動を制御している。

建築方法としては、最速かつ最も経済的な建築方法であるプレファブコンクリート構造体システムを選択。この構造特性をデザインに取り入れ、管理エリアではすべての構造体、電気、機械システムを見える状態にした。また、主にミッドセンチュリースタイルのカスタムデザイン家具を使用し、オフィスとショールームに楽しさと色彩、快適さとエレガンスをもたらした。

工場内の運用は主に生産と管理/運営の2つのセクションに分けられ、それぞれの間の循環は4つのタイプに分けられる。これら4つの異なる循環は、最大限のプライバシーを提供し、最小限のコンフリクトを生むように工場のデザインに統合されている。

このプロジェクトは18ヶ月間で完成し、その間に地域の既存の工場を訪れ、ワークフローと運用を理解するための調査が行われた。また、南と東に面した角地に位置するため、自然光の制御についても調査が行われた。

このデザインは2021年のA'アーキテクチャ、ビルディング＆ストラクチャーデザイン賞でシルバーを受賞。この賞は、優れた専門性と革新性を示す、トップレベルのクリエイティブで専門的に注目すべきデザインに授与される。